手を叩くおじさん

新しい人が入れば、

あっという間にわたしの新人扱いはなくなって、

わたしと新しい人って組み合わせでシフトが組まれてしまった


その72才のおじさんと。


72才っていう加齢にともなう

忘れっぽさからくるものか、

こっちの話をきいていないのか…


それ、忘れるポイントじゃなくない…?

って思うことが多過ぎるよね。

たとえば、分解したものを組み立てる。

それは、いっぺんでは覚えられんかもしれん。

でも。おでんの什器をあらうのは前ではなくて後ろのシンク…って、

忘れる?

忘れるんかもな。


やたらとふしぶしに、手を叩くんよな。

ハイ、終わりーとか、

さぁ、やるぞ、の、かわりかな…


それは、全然大丈夫です。

でも、わたしも、それがクセにならんようにしたい…。


72才のおじさんとふたりの夜が終わって、

6時に先輩店員がやってきたときは、

すがりたくなったよー。

絶対童貞の先輩店員。